about
写真には、その瞬間を残すだけではない力があると思っています。
あの日の笑い声や風の匂い、大切な人と過ごした時間。その場に流れていた空気や、その時の気持ち、そしてあの時聞こえていた音までも、ふっと呼び覚ましてくれることがあります。
このページでは、そんな写真への想いや、stripe visionという名前に込めた意味、そして私が写真を撮り続ける理由をお話しします。
あの日のあの時間を呼び覚ます鍵
私は、「あの日のあの時間を呼び覚ます鍵」のような写真を残したいと思っています。
写真を見た瞬間に、その日の笑い声が聞こえてきたり、風の匂いや夕焼けの色、その時の気持ちまでふっと蘇る。
そんな経験はありませんか?
写真はただの記録ではなく、過去へ戻るための小さな扉だと思っています。
私が撮影した一枚が、何年後かの未来で、大切な人と過ごした時間やその日の空気を呼び覚ます鍵になれたら。
そんな想いでシャッターを切っています。
写真は、過去へ戻るための小さな扉
私は写真には不思議な力があると思っています。
母の実父の写真を初めて見た時のことです。
白黒の古い写真の中には、映画俳優のように凛々しい男性が写っていました。
誰なのかも知らずに見ていたのに、なぜか涙が止まらなくなったのです。
後から母に尋ねると、その人は母の実父、つまり私と血のつながった祖父でした。
会ったこともありません。
声も知りません。
それなのに、写真一枚が私の心を大きく揺さぶりました。
また、オーストラリアへ留学していた頃の写真を見ると、駅の構内アナウンスや夜に聞いていた波の音まで思い出します。
写真はただの記録ではありません。
その時の気持ちや空気、音や匂いまで連れて帰ってきてくれることがあります。
だから私は、その日の空気ごと未来へ残せるような写真を届けたいと思っています。
写真は愛情表現だと思っています
私は「写真は愛情表現」だと思っています。
そう言うと、「どういうこと?」と思われるかもしれません。
写真には記録としての価値があります。
いつ、どこで、誰と過ごしたのか。
それだけでも十分大切なものです。
でも私は、それだけではないと思っています。
写真には、その人たちの関係や、その場に流れていた空気まで写ることがあるからです。
私が家族写真やカップル写真でよくお願いするのが、お互いを見つめ合っていただくことです。
最初は照れくさそうにしていたお二人も、数秒後には笑い出してしまうことがよくあります。
その笑顔は、私に向けられた笑顔ではありません。
大切な人へ向けられた笑顔です。
だから私は、カメラ目線の完璧な一枚よりも、その人が大切な人を見つめる時の表情を残したいと思っています。
そこには言葉にしなくても伝わる想いや、長い時間を一緒に過ごしてきた証が写るからです。
私にとって写真は、人を撮るものではなく、人と人との関係を残すもの。
だから「写真は愛情表現」だと思っています。
後悔より、「残してよかった」を増やしたい
私は子どもの頃から写真が好きでした。
気づけばいつも生活のどこかにカメラがあり、何気ない景色や大切な人との時間を残してきました。
そんな私が、写真の意味を改めて考える出来事がありました。
ある日、父が余命宣告を受けたと知らされたのです。
その時、ふと気づきました。
私は、両親の写真をほとんど撮ってこなかったのです。
親はずっといるもの。
なぜか、そんなふうに思い込んでいました。
慌ててカメラを持ち、元気なうちにと急いで両親の写真を撮りました。
その時に撮った写真が、父の遺影になりました。
父が亡くなった後、母はその写真に向かって話しかけています。
その姿を見るたびに、私は「無理をしてでも撮っておいてよかった」と思うのです。
大切な人との時間は、当たり前のように続いていくものではありません。
だからこそ、残しておいてよかったと思える一枚には、大きな意味があるのだと思っています。
私のように、「また今度でいいか」と思ってしまう人にこそ、未来で「撮っておいてよかった」と思える時間を残してほしい。
その想いで、私は今も写真を撮り続けています。
フォトグラファーとして生きると決めた日
父が亡くなってから半年後、今度は私自身が「癌」と宣告されました。
大丈夫だろうと思ってはいたものの、「私にも残された時間は限られているのかもしれない」と考えるようになりました。
そんな頃、以前から何度もアーティスト写真の撮影で熊本へ呼んでくれていた、バンドをやっている友人から再び声をかけてもらいました。
でも私は、その依頼に応えることができませんでした。
会社員として働いていたため、自由に動くことが難しかったからです。
父との別れや自分の病気を経験し、「いつかではなく、今が大切なんだ」と人に伝えたいと思っていたはずなのに、自分自身はやりたいことを後回しにしている。
そのことに、ふと気づいたのです。
「ちょっと待って。みんなに『いつかじゃなくて今だよ』って伝えている私が、自分のやりたいことをやれなくていいの?」
そう思った時、心が痛くなりました。
もし平日も自由に動けたら、もっとたくさんの人のもとへ行ける。
もっとたくさんの「残してよかった」を届けられる。
そう考えるようになり、私は会社員を辞め、フォトグラファーとして生きていくことを決めました。
人生は、いつまでも続くものではありません。
だからこそ、「いつか」ではなく「今」を大切にしたい。
そして、その大切な時間を写真として残していきたいと思っています。
現在、私は「stripe vision」という名前で活動しています。
私の名前は「志摩」といいます。
祖母が、「志摩湾で採れる真珠のように、美しい子になりますように」と願いを込めてつけてくれた、大切な名前です。
でも子どもの頃の私は、その名前があまり好きではありませんでした。
「シマシマパンツ」とからかわれて、泣いて帰ったこともありました。
そんなエピソードを知っている友人たちと、フォトグラファーネームを考えていた時に生まれたのが、「stripe vision」という名前です。
「シマシマ」の stripe。
そして、「志摩が見る世界」という意味を込めた vision。
子どもの頃には少し苦手だった自分の名前も、今では真珠のように輝かせていきたいと思っています。
そして、この名前にはもうひとつの想いがあります。
私が見ている世界。
あなたが見ている世界。
一人ひとりが見ている景色や、大切にしている時間は、それぞれ違います。
だからこそ、その人だけの世界や、その瞬間を、写真という形で未来へ残していきたい。
そんな願いを込めて、「stripe vision」という名前で活動しています。
stripe visionに込めた想い
長野県上伊那郡を拠点に、出張撮影フォトグラファーとして活動しています。
生前遺影やプロフィール写真、家族写真、ペット写真、アーティスト写真のほか、商品撮影や店舗撮影など、さまざまな撮影を行っています。
私が大切にしているのは、ただ写真を残すことではなく、その人らしさや、その場に流れている空気、その瞬間の想いまで未来へ届けることです。
写真が、何年後かの未来で、あの日の空気や笑い声、大切な人との時間を呼び覚ます鍵になれたら。
そんな一枚を、これからも届けていきたいと思っています。
現在の活動
Profile
林 志摩|Photographer
stripe vision
長野県上伊那郡を拠点に活動する出張撮影フォトグラファー。
「写真は愛情表現」をテーマに、その日の空気ごと未来へ残せるような写真を届けています。
今だからこそ残せる表情や時間があります。
大切な人と過ごす時間も、かけがえのない一日も。
その瞬間のあなたらしさを、一緒に写真に残していけたら嬉しいです。
撮影のご相談やご質問は、お気軽にお問い合わせください。